2014年4月12日土曜日

Unbekannte Epistel(知られざる書簡):第16週 by Tadeusz Rozewicz



Unbekannte Epistel(知られざる書簡):第16週 by  Tadeusz Rozewicz





【原文】


Aber Jesus beugte sich
und schrieb mit dem finger in den sand
danach beugte er sich abermals
und schrieb in den sand

Mutter sie sind so dunkel
und einfach ich muss ihnen zeichen geben
ich wirke so wunderliche wunder
überflüssige dinge
doch du verstehst mich
du verzeihst deinem Sohn
ich verwandle Wasser in wein
weck tote zum leben
gehe uebers meer

sie sind wie kinder
man muss ihnen ständig
neues zeigen
weisst du

Als sie ihm näher kamen
verbarg er und verwischte
die lettern
in saecula saeculorum


【散文訳】


しかし、イエスは腰をかがめて
そして、指で砂に書いた
その後、もう一度腰をかがめて
そして、砂に書いた

母よ、彼等はそれほどに暗く
そして単純であり、わたしは彼等に描いて示さねばならない
わたしは、かくもすばらしい数々の不思議(奇蹟)を実現し
有り余るものを実現するが
しかし、お前(母)は、わたしを理解しており
お前(母)は、お前の息子を赦す
わたしは、水を葡萄酒に帰る
死者達を目覚めさせて、生きることをさせ
海を渡って行く

彼等は、子供達のようである
ひとは、彼等に絶えず
新しいものを示さねばならない

彼等が彼(イエス)に近づいてきたときに
彼(イエス)は文字を隠し、そして拭い消した
永遠に、永劫に



【解釈と鑑賞】


この詩人のことを書いたWikipediaです。



ポーランドの詩人です。

saecula saeculorumとは、ギリシャ語由来のラテン語訳で、Webster Onlineによれば、

for ages of ages :  forever and ever

という意味とのこと。

第1行がAberで始まっているので、キリスト教徒が読むと、既に何か前提になっている事蹟があるのかも知れません。




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