【Eichendorfの詩 36-2】Erinnerung (思い出)
【原文】
Erinnerung
2
Die fernen Heimathoehen,
Das stille, hohe Haus,
Der Berg, von dem ich gesehen
Jeden Frühling ins Land hinaus,
Mutter, Freunde und Brüder,
An die ich so oft gedacht,
Es Grüßt mich alles wieder
In stiller Mondesnacht.
【散文訳】
思い出
2
あの遠い、故郷の高み
あの静かな、高い家
あの山、そこから眺めて
春がいつも国の中へと入って行くのをみた、その山
わたしが、かくも屢々(しばしば)思った
母、友達、そして兄弟
わたしに、総てのものが再び挨拶をする
静かな、月の夜の中で
【解釈と鑑賞】
思い出と題した詩の2つめです。全部で二つの詩からなる詩の最後の詩です。
一呼吸で、ひとつに連なっている詩です。
ものやひとの名前を列挙して、そうしてそれらに従属節を付加して、詩が成り立っている。
最後の2行は、いかにもアイヒェンドルフという感じがします。
静謐な月の夜という情景が。
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