2013年7月15日月曜日

【西東詩集47-6】 無題6



【西東詩集47-6】 無題6


【原文】

MAERKTE reizen dich zum Kauf;
Doch das Wissen blaeher auf.
Wer im Stillen um sich schaut
Lernet wie die Lieb' erbaut.
Bist du Tag und Nacht beflissen
Viel zu hören, viel zu wissen,
Horch an einer andern Türe
Wie zu wissen sich gebühre.
Soll das Rechte zu dir ein,
Fühl in Gott was Rechts zu sein:
Wer von reiner Lieb' entbrannt
Wird vom lieben Gott erkannt.


【散文訳】

市場は、お前を刺戟して、買い物をさせる
しかし、知る事(知識)は膨れ上がる。
沈黙の中で、自分の廻りを見廻す者は
どのように愛が収穫するかを学ぶのだ。
お前は夜となく昼となく流される
多くのことを聞き、多くのことを知ることで
他の戸口へ行って、耳傾けるがよい
どのように知ることが適切なことなのかを
正しいものがお前にやって来るならば
神の中に、正義の幾ばくかがあることを感ぜよ
純粋な愛から燃え出る者は
愛する神によって認められるのだ。


【解釈】

この詩は、世俗の生活の中で、どのように生きるかを歌った詩だと言えるでしょう。

それも、知る事と愛する事を中心として、そのことを歌っています。

他の戸口へ行って、耳傾けるがよい
どのように知ることが適切なことなのかを

とある、他の戸口へ行って、耳傾けるがよい、という表現は、非常に質朴な、現実を失わない生活と実践の知恵を感じさせます。

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