Wenn mein Gedächtnis(もしわたしの記憶が):第31週 by Ismali Kadare(1936 - )
【原文】
Wenn mein Gedaechtnis
Und wenn mein müdes Gedächtnis
Wie die Strassenbahnen nach Mitternacht
Nur an den wichtigsten Haltestellen hält,
Werde ich dich nicht vergessen.
Ich werde mich an den stillen Abend
Erinnern,endlos in deinen Augen,
An das unterdrückte Schluchzen, auf meine Schulter gefallen
Wie Schnee, den man nicht abschütteln kann.
Die Trennung kam,
Und ich ging von dir fort.
Aber eines Nachts
Werden sich Finger in dein Haar einflechten,
Meine weiten Finger, kilometerlang.
【散文訳】
もしわたしの記憶が
そして、もしわたしの疲れた記憶が
路面電車のように、真夜中を過ぎて
ただ一番重要な停留所にだけ止るならば
わたしはお前を忘れはしないだろう。
わたしは、あの静かな夕べを
果てしなくお前の眼の中で思い出すだろう
押さえた嗚咽を、肩を落として
払い落とすことのできない雪のような嗚咽を。
別れが来た
そして、わたしはお前から去った
しかし、ある夜
指がお前の髪の中に入って行って、編み込むだろう
わたしの広い指が、キロメートルの長さで。
【解釈と鑑賞】
この詩人のWikipediaです。日本語です。日本にこの詩人の読者がいるのでしょう。
アルバニアの詩人です。
英語のWikipediaもひいておきます。
恋人と別れた感情を歌っています。
何か、その女性に恋々とした感情が、最後の連の譬喩(ひゆ)で、誠によく伝わって参ります。
また、この男が、その女性をどんなに愛していたか、いや愛しているのかも、また。