Wiedersehen mit Berlin(ベルリンとの再会):第19週 by Hans Sahl(1902 - 1993)
【原文】
Wiedersehen mit Berlin
War ich je hier? Ich war es immer
und sah Berlin in vielen Träumen brennen.
(Das Nahe ist nie nah, nur das Entfernte.)
Ich gehe durch die Stadt, die ich verlernte,
Ich werde wieder Strasse, Nacht und Regen
und gehe mit den Toten in der Menge.
Die Kinderschrift, in der ich deinen Namen malte,
ist ausgelöscht und viele Narben bluten.
Du liebe Zeit, man kann sie kaum noch zählen.
Du liebe Stadt, wen hat es mehr getroffen,
dich oder mich? Du musst mir viel erzählen,
wenn wir bei Tagesanbruch uns besehen.
【散文訳】
ベルリンとの再会
わたしは、いつかここにいたのだったろうか?わたしはいつもそうだった
そして、ベルリンが、数多くの夢の中で、燃えるのをみた。
わたしは、学んでも忘れるこの町を通り往き
わたしは、通り、夜、そして雨になり
そして、死者たちと一緒に、群衆の中を行くのだ。
わたしがおまえの名前を描いた、子供の手(文字)は
消されてしまっていて、そして、傷あとが出血している。
おまえ、愛する時よ、時間をほとんどまだだれも数えることができない。
おまえ、愛する町よ、おまえかわたし以外の誰に出逢ったというのだ?わたしたちが、日の登るときに、お互いをみるならば、おまえはわたしに沢山のことを物語らねばならないのだ。
【解釈と鑑賞】
この詩人のWikipediaです。
ドイツの詩人です。ベルリン生まれのベルリン育ち。
出だしの一行で、ベルリンを離れていた話者が、久し振りでベルリンを訪ねて書いた詩だと判ります。
これは、叙情詩というべきでしょう。
あなたも、ふるさとに帰ったときに、詩をものしてみては、いかがでしょうか。
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