2013年5月18日土曜日

【Eichendorfの詩 32-4】Liebe in der Fremde (異郷での恋)


【Eichendorfの詩 32-4】Liebe in der Fremde (異郷での恋) 

【原文】

Liebe in der Fremde

        4

Jetzt wandr ich erst gern!
Am Fenster nun lauschen
Die Maedchen,es rauschen
Die Brunnen von fern.
Aus schimmernden Bueschen
Ihr Plaudern, so lieb,
Erkenn ich dazwischen,
Ich höre mein Lieb!

Kind huet dich! bei Nacht
Pflegt Amor zu wandern,
Ruft leise die andern,
Da schreiten erwacht
Die Götter zur Halle
Ins Freie hinaus,
Es bringt sie dir alle
Der Dichter ins Haus.


【散文訳】

さあ、今やっと元気に歩くことができるぞ!
窓辺には、乙女達が、今、聞き耳を立てている
遠くの泉たちが、潺湲(せんかん)と音を立てている。
きらきらと輝く茂みの中から
お前達のお喋りが、かくも愛らしく聞こえて来る
わたしは、その中に恋人をみつけ
恋人の声を聞くのだ!

子供よ、お前自身を護りなさい!夜には
愛の神(エロス)が、歩くものだ
そっと、ほかの者たちを呼ぶものだ
すると、目覚めて、神々が
大広間を目指して、行進し
野外へと、やって来て
詩人は、家の中に
神々をみな、お前にもたらすのだ。


【解釈と鑑賞】

これも、アイヒェンドルフの世界という以外にはない世界です。

第2連のHalle、大広間は、今までの用例を見ると、森のことを指していると理解することができます。

しかし、勿論、森ではなく、本来の意味の大広間でも一向差し支えありません。

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