【西東詩集45】 Fuenf Dinge(5つのもの)
【原文】
Fuenf Dinge
FUENF Dinge bringen fuenfe nicht hervor,
Du, dieser Lehre öffne du dein Ohr:
Der stolzen Brust wird Freundschaft nicht entsprossen;
Unhöflich sind der Niedrigkeit Genossen;
Ein Bösewicht gelangt zu keiner Größe;
Der Neidische erbarmt sich nicht der Blöße;
Der Luegner hofft vergeblich Treu und Glauben―
Das halte fest und niemand lass dies rauben.
【散文訳】
5つのもの
5つのものが、5つのものを生み出すというわけではない
いいかい、この教えに対して、お前はお前の耳を開きなさい
誇り高い胸からは、友情は生まれない
不躾なのは、下劣な仲間だ
悪人は、偉大さに到達することはない
妬む者は、貧困を憐(あわ)れに思うことがない
嘘つきは、誠実と信仰を願っても虚しいものだ
これは、確かなことで、そして誰もお前から奪い取らせることがない。
【解釈】
観察の巻の最初の詩としての詩です。
人間を観察して、5つのものについて歌っています。
この次の詩が、5つのその他のものという題名になっています。更にもう別の5つのものがあるのです。これは6ページにわたる長い詩となっています。
この詩も、この次の詩も、世の卑劣、愚劣に抗して、ゲーテが歌う歌なのだと思います。