2014年8月16日土曜日

【Eichendorfの詩78】Heimweh(郷愁)


Eichendorfの詩78Heimweh(郷愁) 
  

【原文】

Heimweh
                     An meinen Bruder

Du weisst’s, dort in den Bäumen
Schlummert ein Zauberbann,
Und nachts oft, wie in Träumen,
Fängt der Garten zu singen an.

Nachts durch die stille Runde
Weht’s manchmal bis zu mir,
Da ruf ich aus Herzensgrunde,
O Bruderherz, nach dir.

So fremde sind die andern,
Mir graut im fremden Land,
Wir wollen zusammen wandern,
Reich treulich mir die Hand!

Wir wollen zusammen ziehen,
Bis dass wir wandermued
Auf des Vaters Grabe knieen
Bei dem alten Zauberlied.


【散文訳】

郷愁
      わたしの兄へ

あなたはそれを知っている、あの木々の中で
ある魔法の禁忌がまどろんでいるのを
そして、夜な夜な、夢の中でのように
庭が歌い始めるのを。

夜な夜な、静かな周囲を通って
時折わたしの所まで、風が通って来る
すると、わたしは、こころの底から叫ぶのだ
おお、兄弟のこころと、あなたに向って。

かくも他の人々は見知らぬものたちである
わたしは、異国の土地で、恐ろしい気持ちがする
わたしたちは、一緒に旅をしたいものだ
わたしには豊かで誠実であるその手よ!

わたしたちは、一緒に旅をしたいものだ
わたしたちが旅に疲れて
父のお墓に膝まづくまで
あの古く懐かしい魔法の歌を聴きながら。


【解釈と鑑賞】

題名の横にあるわたしの兄とは、、2歳年長のWilhelm von Eichendorffのことです。

この兄とは、Wikipediaの記述を読みますと、いつも一緒にいて私的教育も公的教育も受けたことがわかります[http://de.wikipedia.org/wiki/Joseph_von_Eichendorff]。

この記述によると、アイヒェンドルフは、子供のころ、冒険物語や騎士物語、古代の伝説を好んで読んだとありますので、これらの話と感想を、その兄と共有したことでしょう。

ふたりの育ったのはSchloss Lubowitz、ルーボヴィッツ城です。その写真を掲げます。この城の庭は、さぞかし広大で、不思議な場所、恐ろしい場所がたくさんあったことでしょう。



この城の周囲には、魔法の禁忌も魔法の歌も確かにあったのだと思います。






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