【西東詩集82】 Hatem
【原文】
Hatem
Nun wer weiss was sie erfüllet!
Kennt ihr solcher Tiefe Grund?
Selbstgefühltes Lied entquillet,
Selbstgedichtetes dem Mund.
Von euch Dichterinnen allen
Ist ihr eben keine gleich:
Denn sie singt mir zu gefallen,
Und ihr singt und liebt nur euch.
【散文訳】
ハーテム
さて、ズーライカが満たすのは何かを、誰が知ろうか!
お前達は、そのような深みの根底を知っているのか?
自分で感じている歌が湧出る
自分で創作した歌が、唇から湧出るのだ。
お前達、女性の詩人達みなの内には
丁度同じ女性は、いやしないのだ。
というのも、ズーライカは、わたしに気に入るように歌ってくれるが
しかし、お前達は、ただ自分たちのために歌い、愛するだけなのだから。
【解釈と鑑賞】
前の娘の歌に答えた歌ということになります。
このような遊びの歌が歌えるようになることが、人間の成熟というものなのだと思います。
苦しんでいるうちは、まだ足りない。と、そう思います。勿論、苦しみを歌うことも、大切であり、人間の業(わざ)ではありますけれども。
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