【西東詩集81】 Maedchen(娘)
【原文】
Maedchen
Dichter will so gerne Knecht sein,
Weil die Herrschaft draus entspringet;
Doch vor allem sollt’ ihm recht sein
Wenn das Liebchen selber singet.
Ist sie denn des Liedes mächtig
Wie’s auf unsern Lippen waltet?
Denn es macht sie gar verdächtig
Dass sie im Verborgnen schaltet.
【散文訳】
娘
詩人は、かくも喜んで従臣でありたいと思うものです。
何故ならば、支配は、そこから飛び出して来るのですから。
しかし、何よりもまづ、詩人にとっては正当なこととなります
もし愛する者がみづから歌うのであれば、そのことは。
彼女は、一体、歌をしっかりと歌えるのでしょうか?
それが、わたしたちの唇にあってしっかりと治めているように。
というのは、歌は彼女をそれどころか疑わしいものとなすからなのです
彼女が隠されたるものの中で支配することは。
【解釈と鑑賞】
傍にいてハーテムとズーライカの相聞を聞いている娘達の歌です。
ズーライカに対する嫉妬も混じっているのでしょう。第2連には、そのような感情もあるように思います。
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