【Eichendorfの詩 17-6】Der verliebte Reisende (恋する旅人)
【原文】
6
Wolken, waelderwaerts gegangen,
Wolken, fliegend uebers Haus,
Könnt ich an euch fest mich hangen,
Mit euch fliegen weit hinaus!
Tag'lang durch die Wälder schweif ich,
Voll Gedanken sitz ich still,
In die Saiten fluechtig greif ich,
Wieder dann auf einmal still.
Schoene, ruehrende Geschichten
Fallen ein mir, wo ich steh,
Lustig muss ich schreiben, dichten,
Ist mir selber gleich so weh.
Manches Lied, das ich geschrieben
Wohl vor manchem langen Jahr,
Da die Welt vom treuen Lieben
Schön mir ueberglaenzet war;
Find ich's wieder jetzt voll Bangen:
Werd ich wunderbar geruehrt,
Denn so lang ist das vergangen,
Was mich zu dem Lied verführt.
Diese Wolken ziehen weiter,
Alle Vögel sind erweckt,
Und die Gegend glänzet heiter,
Weit und fröhlich aufgedeckt.
Regen flüchtig abwärts gehen,
Scheint die Sonne zwischendrein,
Und dein Haus, dein Garten stehen
Ueberm Wald im stillen Schein.
Doch du harrst nicht mehr mit Schmerzen,
Wo so lang dein Liebster sei -
Und mich tötet noch im Herzen
Dieser Schmerzen Zauberei.
【散文訳】
6
雲雲が、森の方へと行く
雲雲がl、家の上を飛んで行く
お前達にぶらさがって
お前達と一緒に、遠く彼方へと飛び去ることができればなあ!
終日、森の中を、わたしは彷徨い
思いで一杯になって、わたしは坐っていて
弦の中に、さっと、わたしが掴みかかると
再び、一時(いちどき)に、静かになる。
美しい、感動させる話の数々を
わたしは思いつく、わたしの立っている場所で
陽気に、わたしは書き、詩作をしなければならない
わたし自身は、かくも悲しいのに。
幾多の歌、それをわたしは書いた
確かに幾年も前に
そこでは、世界は、誠実な愛によって
美しく、輝いていた。
わたしは、再び今、不安で一杯だ
わたしが素晴らしく感動するだろうか
というのは、かくも既に消えてしまったのだ
わたしを歌へと誘惑するものが。
これらの雲は、更に行く
すべての鳥は眼を覚ます
そして、辺りは、明朗に輝く
遥かに、そして陽気に、露わになって。
雨が、さあっと下方へと行く
太陽がその間に輝く
そして、お前の家、お前の庭がある
森の上に、静かな輝きの中に。
しかし、お前は、もはや、苦痛のために待つ事をしない
かくも長い間、お前の愛するひとがどこにいようとも
そして、わたしを、まだこころの中で殺すのは
この苦痛の魔法なのだ。
【解釈と鑑賞】
愛する女性とわかれて、旅する者を歌った歌の最後です。
やはり、主題は変わらない。歌うものの悲しみとは裏腹に、陽気に書き、詩作しなければならない旅人と、愛する人への思いの丈(たけ)。
愛する人のこころがわりを、最後の連で歌っています。
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