【Eichendorfの詩103】Die Freunde(友達)
【原文】
We auf den Wogen schliefe,
Ein sanft gewiegtes Kind,
Kennt nicht des Lebens Tiefe,
Vor süßem Träumen blind.
Doch wen die Stürme fassen
Zu wildem Tanz und Fest,
Wen hoch auf dunklen Strassen
Die falsche Welt verlässt:
Der lernt sich wacker rühren,
Durch Nacht und Klippen hin
Lernt der das Steuer führen
Mit sichrem, ernstem Sinn.
Der ist vom echten Kerne,
Erprobt zu Lust und Pein,
Der glaubt an Gott und Sterne,
Der soll mein Schiffmann sein!
【散文訳】
誰でも、大波の上で眠ってゐる者がゐれば、その者は
一人の、優しく揺り籠に揺られている子供なのであり
生の深さを知らず
甘く夢見る余りに、盲目である。
しかし、数々の嵐が、この者を捕(とら)まへる
野生の踊りと祝宴の場で
高く、暗い数々の通りで
間違つた世界が、この者を唆(そそのか)す:
この者は、勇敢に活動することを学ぶ
夜と崖を通り抜けて
この者は、操縦桿を握るのだ
確実な、真剣なこころを以つて
この者は、本物の芯が備わってゐて
陽気と苦痛で試される
この者は、神と星々を信仰する
この者こそ、わたしの船の船乗りならむ!
【解釈と鑑賞】
比較的長い詩5篇からなる詩『友達』の第1の詩です。
人生の荒波を進む、自分の船に乗船している仲間を友達と呼んでいることがわかります。これが、この詩の題名の意味です。
自分は操縦桿を握り、船を運行し、友達は船乗りとして、良い時も悪い時も、苦楽を共にしてくれる。
そうすると、この題名は、友達という散文的な訳よりも、友垣と訳したいところです。
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