【西東詩集41】 Unvermeidlich(不可避)
【原文】
Unvermeidlich
WER kann gebieten den Voegeln
Still zu sein auf der Flur?
Und wer verbieten zu zappeln
Den Schafen unter der Schur?
Stell ich mich wohl ungebärdig
Wenn mir die Wolle kraust?
Nein! Die Ungebaerden entzwingt mir
Der Scherer der mich zerzaust.
Wer will mir wehren zu singen
Nach Lust zum Himmel hinan,
Den Wolken zu vertrauen
Wie lieb sie mirs angetan?
【散文訳】
不可避
誰が鳥達に命じることができようか
平地に静かにしていなさいと
そして、羊毛をかるときに、誰が羊に
四肢を揺り動かすことを禁じることができようか?
わたしは、無作法な振る舞いをしているとでもいうだろうか
もしわたしの髪の毛がもじゃもじゃとしていれば
いや、そんなことはない!わたしを皺くちゃにする床屋が
無作法を無理矢理わたしかに強いるのだ。
天国への歓喜に向かって
わたしが歌を歌うことを、だれが止めさせようと思うのか
雲達を信頼することを(誰が止めさせようと思うのか)
歓喜がわたしにどのように愛(いとお)しくしれくれることを(だれが止めさせよと思うのか)
【解釈】
詩を歌うことを止めることができないこころを歌った詩です。詩の題名の通りです。
第2連の譬喩(ひゆ)にはユーモアもあります。ゲーテという詩人のこころも、少し余裕を取り戻したのでしょう。
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