無題:第12週
by 大伴家持
【原文】
Zaehle ich die Monde,
ist es immer noch Winter;
doch sah ich schweben
heute Streifen von Nebel.
Heisst das, der Fruehling kommt bald?
【散文訳】
わたしが、月を数えると
まだまだ冬であるが、
しかし、今日、霞の棚引いているのが見えた。
ということは、春がもうすぐやって来るということなのだろうか?
【解釈】
これは、大伴家持の歌です。
日本語の和歌では、何と詠む歌であるのか。もしご存知のかたがいらしたら、教えてください。
と思っていたら、Akiさんが見つけてくれました。
それは、次の歌です。
月数(よ)めば いまだ冬なり しかすがに 霞たなびく 春立ちぬとか
カレンダーの仕掛けは、上のドイツ語のような言葉の並べ方をすることで、如何にも月の前にかかっている雲のようすを表しています。あるいは、月の前の雲や霞でなくとも、地上の霧や霞の様子でもよいと思います。
月を数えるというのは、ドイツ語からの直訳です。月が複数になっています。文字通りに、空の月を、毎日毎日、ひとつ、ふたつ、みっつと数えている。そうやって、冬の時間の経過をはかっているということなのでしょう。
あるいは、毎日毎日、春待ち遠しく、月齢を数えているということかも知れません。
確かに、この時期、春の到来を感じる光の肌触り、光の暖かさですが、大きな地震が襲って来ようとは。
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