2015年6月6日土曜日

Der Löwe. Der Fuchs (獅子と狐):第24週 by J.W.L. Gleim(1719~1803)


Der Löwe. Der Fuchs (獅子と狐):第24週 by  J.W.L. Gleim(1719~1803)






【原文】


Herr Löwe, sprach ein Fuchs, ich muss es dir nur sagen, mein Verdruß hat sonst kein Ende. Der Esel spricht von dir nicht gut; er sagt, was ich an dir zu loben fände, das wüst' er nicht; dein Heldentum sey zweifelhaft; auch gäbst du keine Proben von Großmut und Gerechtigkeit; du würgtest ohne Unterscheid, er könne dich nicht loben.
En Weilchen schwieg der Loewe still, dann sprach er: Fuchs, er spreche, was er will; denn was von mir ein Esel spricht, das acht ich nicht!


【散文訳】


獅子殿、と狐は言つた、わたくしはあなたには唯かういはねばならないのです、さもなければ、わたしの不愉快は収まらないものですから。驢馬があなたについて良く言はないのです。驢馬の言ふには、わたしがあなたについて褒めるところは、自分はさうは思はないといふのです。あなたの英雄的精神は疑はしい、またあなたは、勇猛心と正義を試すこともない、あなたは誰彼の区別差別をせずに絞め殺す、だから驢馬はあなたを褒めることはできない、とさう言ふのです。
少しの間、獅子は静かに沈黙し、かう言つた:狐よ、驢馬は自分の言ひたいことを言はせてをけ。といふのは、一頭の驢馬如きがわたしについて言ふことを、そんなものに注意を払ふことはしないのだ!(そんなことは、どうでもいいのだ!)



【解釈と鑑賞】


この詩人は、ドイツの詩人です。Wikipediaは、次のところです:


これは、イソップ物語と同じで、動物を立てて人の世を言ふといふ趣向の詩でありませう。

この詩に何を読むか、どのやうに寓意を読み取るかは、あなた次第といふことになります。


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