Herbsthexen(秋の魔女):第45週
by Aspazija (1868 - 1943)
【原文】
Von niemand geladen
sind sie gekommen,
Hexen des Herbstes,
durch Suempfe gewatet,
durch Luefte geflogen,
von Nebelbergen, aus Teufelshoehlen.
Gefolgt von Gaengern,
zottigen, spurrigen,
struppigen Wolken:
Fressern und Saeufern
mit runden Baeuchen,
gestopft zum Platzen.
Frassen die Sonne, tranken das Licht aus.
Gefolgt von Fahrern,
ratternden Donnern,
prasslnden Hageln,
knatternden Stuermen.
Fuhren der Finsternis
sind vollgeladen.
Strahlen das Jahr weg, entfuehrten die Tage.
【散文訳】
誰にも呼ばれないのに
彼女たちはやって来た
秋の魔女たち
瘴気の沼を歩いて渡り
空中を飛び
霧の深い山々から、悪魔の洞窟から
やって来た
徒歩(かち)の者を付き従え
ふさふさの、幾列もの
もじゃもじゃの雲を付き従えて
破裂するほど腹一杯の
太鼓腹した
大喰漢や大酒飲みを付き従えて
太陽を喰らい、光を飲み干した
御者を付き従え
ゴロゴロ音立てる雷を
パラパラ音立てる雹(ひょう)を
ガラガラ音立てる嵐を付き従えて
闇の馬車が荷物を一杯に積んで
1年の光を奪い取り、日々を奪い去った
【解釈】
この詩人は、Lettland、ラトヴィア共和国の女流詩人です。
この国は、ヨーロッパ、バルト海の沿岸にある国です。
ラトヴィア語でWikipdiaがあります。写真も載っています。
http://lv.wikipedia.org/wiki/Aspazija
ラトヴィア語の世界には、このような魔女が生きているのでしょう。
日本語の訳にも出ていますが、擬音語を使って、恐ろしい感じを出しています。
ふさふさの、幾列もの
もじゃもじゃの雲を付き従えて
と訳したところの「幾列もの」という訳は、spurrig、シュプーアリッヒという形容詞の訳ですが、これは辞書に載っていませんでした。
ドイツ語圏のGoogleで検索すると、鉄道マニアのレールの設置の仕方、走らせ方に2軌道、4軌道という言い方が出てくるばかりです。
従い、幾列ものと訳しましたが、他方、「ふさふさ」と「もじゃもじゃ」の間に「幾列もの」が入るのは、一寸異な感じがします。
ご存知の方はお教え下さい。
10月の終わり、秋の深まるその奥で、魔女がやってくるという感じは、古代的で、如何にもそれらしいし、また、これから来る冬を暗示しているように思います。
これは、ハーロウィーンの時季の詩なのだと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ハロウィン
【原文】
Von niemand geladen
sind sie gekommen,
Hexen des Herbstes,
durch Suempfe gewatet,
durch Luefte geflogen,
von Nebelbergen, aus Teufelshoehlen.
Gefolgt von Gaengern,
zottigen, spurrigen,
struppigen Wolken:
Fressern und Saeufern
mit runden Baeuchen,
gestopft zum Platzen.
Frassen die Sonne, tranken das Licht aus.
Gefolgt von Fahrern,
ratternden Donnern,
prasslnden Hageln,
knatternden Stuermen.
Fuhren der Finsternis
sind vollgeladen.
Strahlen das Jahr weg, entfuehrten die Tage.
【散文訳】
誰にも呼ばれないのに
彼女たちはやって来た
秋の魔女たち
瘴気の沼を歩いて渡り
空中を飛び
霧の深い山々から、悪魔の洞窟から
やって来た
徒歩(かち)の者を付き従え
ふさふさの、幾列もの
もじゃもじゃの雲を付き従えて
破裂するほど腹一杯の
太鼓腹した
大喰漢や大酒飲みを付き従えて
太陽を喰らい、光を飲み干した
御者を付き従え
ゴロゴロ音立てる雷を
パラパラ音立てる雹(ひょう)を
ガラガラ音立てる嵐を付き従えて
闇の馬車が荷物を一杯に積んで
1年の光を奪い取り、日々を奪い去った
【解釈】
この詩人は、Lettland、ラトヴィア共和国の女流詩人です。
この国は、ヨーロッパ、バルト海の沿岸にある国です。
ラトヴィア語でWikipdiaがあります。写真も載っています。
http://lv.wikipedia.org/wiki/Aspazija
ラトヴィア語の世界には、このような魔女が生きているのでしょう。
日本語の訳にも出ていますが、擬音語を使って、恐ろしい感じを出しています。
ふさふさの、幾列もの
もじゃもじゃの雲を付き従えて
と訳したところの「幾列もの」という訳は、spurrig、シュプーアリッヒという形容詞の訳ですが、これは辞書に載っていませんでした。
ドイツ語圏のGoogleで検索すると、鉄道マニアのレールの設置の仕方、走らせ方に2軌道、4軌道という言い方が出てくるばかりです。
従い、幾列ものと訳しましたが、他方、「ふさふさ」と「もじゃもじゃ」の間に「幾列もの」が入るのは、一寸異な感じがします。
ご存知の方はお教え下さい。
10月の終わり、秋の深まるその奥で、魔女がやってくるという感じは、古代的で、如何にもそれらしいし、また、これから来る冬を暗示しているように思います。
これは、ハーロウィーンの時季の詩なのだと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ハロウィン
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