Der Aromat(芳香発生器):第21週
by Christian Morgenstern (1871 - 1914)
【原文】
Angeregt durch Korfs Geruchs-Sonaten,
gruenden Freunde einen >Aromaten<.
Einen Raum, in welchem, kurz gesprochen,
nicht geschlueckt wird, sondern nur gerochen.
Gegen Einwurf kleiner Muenzen treten
aus der Wand balsamische Trompeten,
die den Gaesten in geblaehte Nasen,
was sie wuenschen, leicht und lustig blasen.
Und zugleich erscheint auf einem Schild
des Gerichtes wohlgetroffnes Bild.
Viele Hunderte, um nicht zu luegen,
speisen nun erst wirklich mit Vergnuegen.
【散文訳】
コルフ作曲の匂いのソナタに触発されて
友人たちが芳香発生器を建設する。
これは、簡単に言うと、その空間の中では、
喉を通してのみ込むのではなく、ただ匂いがするだけのもの。
小銭を入れると、壁の中から、香油の香りの高らかに匂い立つ
トランペットの音が現れ、顧客の鼻の中に
望むものを、軽やかに、そして陽気に吹き込むのだ。
そうして、同時に料理の盾の上には
快感に訴える(料理の)絵が現れる。
何百人ものひとが、嘘ではないのだが、
こうしてやっと本当に満足しながら
食事をしているのだ。
【解釈】
何か、古典的なSF小説の一場面を読んでいるような気のする詩です。
このひとについてのウエッブサイトを見つけました。
なるほどそうだ。これによれば、この詩人は、こういう風体の詩を書いた詩人のようです。
ユーモア、諧謔、グロテスク、SFの詩。
http://www.hmt.u-toyama.ac.jp/Deutsch/miyauchi/morgenstern.html
こういうタイプの詩人は、日本にはいないと思います。
日本の詩人は、皆、こうしてみると真面目すぎると思う。
わたくしなどのトーシローも、詩を書こうとすると、案外こういう方面に活路があるのかも知れないと思いました。(こんな変な詩なら、一杯書けそうな気がする。)
一寸、この詩人を読んでみよう。
つまり、この世にない物事を詩にするということ。
1 件のコメント:
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