第22週:Psalm (聖歌) by Said (1947- )
【原文】
Psalm
herr
rühme mich
denn ich habe viel ausgehalten
ohne ein Zeichen von dir
vielleicht bist du nur das echo von meinem schrei
doch dann hilf mir
aus meiner klage ein lied zu machen
an dem sich kommende fremde erwärmen können
【散文訳】
聖歌
主よ
わたしを褒め称えよ
わたしは多くのことに堪えたのだから
お前の徴(しるし)なく
ひょっとしたら、お前はわたしの叫びの単なる山びこに過ぎないのかも知れない
しかし、そうであればこそ、わたしを助けよ
わたしの嘆きの中から、ひとつの歌をつくるために
その歌で、これから来る見知らぬ人々が我が身を温めることができるように
【解釈と鑑賞】
この詩人がどのような詩人なのか、その名で調べても、インターネットには何も出て来ません。
Psalm、賛美歌、聖歌とあるので、ユダヤ教やキリスト教圏の詩人のようです。
神はわたしの叫びの山びこに過ぎない、というところに、この詩のわたしの、何か大変な苦労が思われる。
何か、広い空間に住んでいるような人のように思われる。
とすると、中近東の砂漠に住むひとたちのひとりなのでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿