2012年4月7日土曜日

第16週: Auferstehung (復活) by Marie Luise Kaschnitz (1901 - 1974)



第16週:   Auferstehung (復活) by Marie Luise Kaschnitz (1901 - 1974) 

【原文】

Auferstehung

Manchmal stehen wir auf
Stehen wir zur Auferstehung auf
Mitten am Tage
Mit unserem lebendigen Haar
Mit unserer atmenden Haut.

Nur das Gewohnte ist um uns.
Keine Fata Morgana von Palmen
Mit weidenden Loewen
Und sanften Woelfen.

Die Weckuhren hören nicht auf zu ticken
Ihre Leuchtzeiger löschen nicht aus.
Und dennoch leicht
Und dennoch unverwundbar
Geordnet in gehemnisvolle Ordnung
Vorweggenommen in ein Haus aus Licht.


【散文訳】

復活

幾度か、わたしたちは立ち上がる
復活するために立ち上がる
昼の日中に
わたしたちの生き生きとした髪の毛を以て
わたしたちの呼吸する肌を以て。

当たりまえの物だけが、わたしたちの周りにある。
棕櫚の木のFata Morgana(蜃気楼)ではない
牧草を食む獅子達の映っている
そして、柔らかな狼達の映っている
(そのような蜃気楼ではなく)

目覚まし時計どもは、チクタクということを止めない
それらの時計の発光性の針は、消えない。
にもかかわらず、容易に
にもかかわらず、傷つくことなく
秘密に満ちた秩序の中に整理されて
予(あらかじ)め、光の中から出て、とある家の中に入るのだ。



【解釈と鑑賞】

この詩を朗読しているYouTubeを見つけました。

http://www.youtube.com/watch?v=j3LIs2mUtUc

また、いつもながら、この詩人のWikipediaです。

http://de.wikipedia.org/wiki/Marie_Luise_Kaschnitz

また、Fata Morganaという名前で呼ばれる蜃気楼の写真は、次のURLアドレスです。

http://en.wikipedia.org/wiki/Fata_Morgana_(mirage)

復活とは、イエス•キリストの復活に象徴されるように意味での宗教的な復活を含めた崇高な意味を有する言葉ですが、そのことが日常生活の中にあることを歌った詩です。

復活するのは、わたしたち、普通のこうしている人間です。

第3連の最後の二行に、何故それが可能ということの理由が示されています。

いい詩です。

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