2011年11月12日土曜日

Die Schwierigkeit(難しい事):第48週


Die Schwierigkeit(難しい事):第48週

by Heinrich von Kleist (1777 - 1811)


【原文】

In ein grosses Verhaeltnis, das fand ich oft, ist die Einsicht
leicht, das Kleinliche ists, was sich mit Muehe begreift.

【散文訳】

大きな関係の中を洞察することは、よく見たことがあるが、易しいことなのだ、
小さいものこそ、苦労して解るものなのである。


【解釈】

この詩人は、小説家でもあり、劇作家でもあります。

ドイツ文学史に名前のある作家です。

ドイツ語のWikipediaです。写真が載っています。

http://de.wikipedia.org/wiki/Heinrich_von_Kleist

これは、箴言詩という範疇に入る詩だと思います。

大きな関係の中を洞察することは、易しく(それは何度も見た)
小さいものこそ、苦労してわかる当のものだ

と訳することもできるでしょう。

この箴言の訳を考えるのに、Googleで検索していて、ドイツ語の詩人たちの箴言のウエッブページを見つけました。

http://gedichte.xbib.de/Kleist,+Heinrich+von_gedicht_Epigramme+(II).htm

20代の初めに、ドイツ文学の先生に言われて、クライストの短編はすべて読んだことがあります。

どの作品も直接法のない、間接話法の文章であったことだけ、そうして何か悲劇的な感情だけが強く記憶に残っております。

クライストの短編にご興味のある方は、アマゾンで日本語で手に入りますので、お読みになってはいかがでしょうか。



0 件のコメント: